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【ふるさとチョイスアワード2021舞台裏 Vol.5_福岡県北九州市】
北九州市の内海と申します。
ふるさと納税界では最大級の表彰にノミネートさせていただき、さらに大賞という大変名誉な賞までいただき、誠にありがとうございます。
カテゴリーとしては「自治体職員大賞」での受賞ですが、私一人がいただいた賞ではなく、北九州市の皆様を代表して発表し、その結果いただけた賞だと思っております。
今回、大賞を受賞したことで、多くの市内事業者も大変よろこんでいます。「ふるさと納税を始めてよかった」とのうれしいお言葉もいただきました。
<北九州市>の認知度向上にも大きく繋がりました。
改めてこのようなステージを与えてくださったことに感謝いたします。
ブログへの寄稿をお願いされたときに、何を書こうか色々悩みましたが、
北九州市が取り組んできた内容については、当日のプレゼン7分間の持ち時間で発表させていただきましたので、それは動画を見ていただくとして、今回のブログでは、他自治体のふるさと納税担当者へ向けて、【ふるさとチョイスアワード】に参加したほうがよいこと、当日までに行ったことなどについて書かせていただこうと思います。
▼当日のプレゼンの様子(7分間)はこちら
まず、【ふるさとチョイスアワード】という表彰制度の存在は知ってはいましたが、私にとっては遠い存在の気がしておりました。
全国を見ると先進事例や好事例がたくさんあり、「エントリーしてもどうせ無理だろう…。」そのように思っている自治体職員もたくさんいるのではと思います。
そんな気持ちを持ちつつも、一方で、私自身、地元・北九州市が大好きで、その北九州市を盛り上げたい!という熱い気持ちを常に持って、市職員として日々仕事に取り組んできましたので、北九州市の取組を全国の皆さまにぜひ知っていただきたい!という気持ちもありました。
そのような気持ちを持っている自治体職員の皆様、【ふるさとチョイスアワード】には絶対に参加するべきです。
地方公務員は、いわゆる【裏方の仕事】が多いのですが、そんな地方公務員が全国にいる寄附者の皆様や同業の方々に対して、想いを伝えることができる場所が【ふるさとチョイスアワード】です。
全国の自治体数は1788団体。この中でわが市をPRする機会なんて滅多にありません。
エントリーしない理由はありませんよね。
私自身、ふるさと納税担当して4年。今は5年目に入っておりますが、エントリーしたのは今年が初めてです。過去4回エントリーすることができたと思うと、もったいなかったなと後悔の念に駆られています。
ここからは、全国のふるさと納税担当者向けに、エントリーから当日発表までに行ったことや感想を書いていきます。
来年のアワードへのエントリーに向けて参考にしていただければうれしいです。
【ふるさとチョイスアワード】のエントリーに当たっては、まずエントリー用原稿を書く必要があります。
これまで取り組んできた内容を書くという単純な作業ですが、4年間熱い気持ちで取り組んできた内容を指定された文字数で表現することにとても苦労しました。
書きたいことが山ほどある中、要点を絞り、かつ分かりやすく説明する必要があるため、これまでを振り返りながら、懐かしい気持ちにも浸りながら書きました。
そして、ノミネート発表。
今年は過去最多となる103自治体148事例の中から12事例がノミネートされたということもあり、大きな反響がありました。
市政記者に対して情報を提供し、記者からも興味を持っていただけました(後日、地元テレビ放送局から密着取材を受けました)。
市役所内部では、普段ふるさと納税とは関わりのない業務をしている方々からも注目をしていただけるありがたい機会となりました。
(行政で働いている方はよくわかると思いますが、他部署の職員は、多種多様な業務に忙殺されており、他部署の業務内容を知ってもらうのは結構難しいです。)
ノミネート発表後からは、1ヵ月後に控えたアワードのプレゼン作成です。
ここからトラストバンクさんの伴走支援がはじまります。1自治体に担当1名が付いてくれます。
Zoomによる打合せは、回数として3回を提示いただきました。
・1回目 … シナリオ構成の確認
・2回目 … Zoomの画面共有を使いながらのリハーサル
・3回目 … 同上。プレゼンの仕上げです。
当市では9月は市議会が開会となり、9月中旬から9月末日は動きがあまり取れないため、ノミネートされてから即時にプレゼンのシナリオ作成を行いました。
当日のプレゼン時間は7分間。エントリー用原稿をもとに、その内容に沿って構成を考えます。
構成が固まったあとに、1回目の打合せです。
トラストバンクさんにシナリオが第三者目線でもわかりやすい構成になっているかをチェックいただき、1回目の打合せは終了。
2回目の打合せまでに、パワーポイントでプレゼン用スライドを作っていきます。
2回目の打合せは、リハーサルとして実際にプレゼンを行います。
1人で練習をした際は、7分間に収まっていましたが、いざ人を前にして発表をすると7分間の2倍の時間を要してしまいました。。
気持ちがこもったスライドなので、ついつい色々話をしてしまいがちですね。
課題が見つかり、この段階でスライドの大幅修正に取り掛かることとなりました(汗)
トラストバンクさんからもアドバイスをいただき、3回目(最後)の打合せまでにスライドを仕上げていきます。
3回目の打合せは、トラストバンクさんからは複数人で対応いただけました。
実際にプレゼンを行い、時間内に収まっていることを確認。
ただ、時間にこだわりすぎたこともあり、伝えたいことが伝わっていないとの反省点が浮上しました。
本来はこの3回目の打合せで終了となり、本番を迎えることとなりますが、トラストバンクさんにお願いをし、追加で4回目の打合せの時間を設けていただきました。(ありがとうございます!)
4回目の打合せでは、自分自身納得いくプレゼンができ、トラストバンクさんからも「大丈夫!」と背中を押していただけました。
このように、本番を迎えるまでも温かく手厚いサポートをしていただけますので、皆様不安を持たなくて大丈夫です。
そして、当日を迎えます。
本番は13時開始ですが、会場へは9時30分に集合です。
10時から会場内の実際のステージでのリハーサルを行うこととなります。
それまでの待ち時間では、楽屋でいっしょになった他自治体の方々と交流を深めます。
お互い緊張している状況のため、みんなで話をし、緊張をほぐしていきます。
そして、10時。実際の発表ステージへ移動します。
移動後すぐに設備・機材の充実さに圧倒されました。トラストバンクさんのこのアワードに対する本気度が伝わってきます。
そして、順番にリハーサルを行います。リハーサルの持ち時間は約5分間。
実際にマイクを付けてのリハとなりますが、普通の胸元に付けるようなピンマイクではなく、某リンゴ社が新機種を発表する際に付けているような口元に固定されるマイクを装着します。本格的です。
ステージに立ち、スライドを操作するリモコンのチェックやマイク感度の確認、タイム測定用の時計の位置などを確認していきます。
ステージに向けて煌々と照明が照らされているので、ステージから客席は眩しくてあまり見えません。(緊張しなくていいかも)
全自治体のリハーサルが終わり、13時の本番までは各人自由時間です。
お昼ご飯を食べたり、練習をしたり、様々な時間に使えます。
お昼ご飯も食べられないくらい緊張している方や、自前のパソコンで原稿をじっと見つめる方など人それぞれの時間を過ごします。
そして、本番の会場へ。
出番が来るまでは客席で他自治体の発表に聞き入ります。
プレゼンの方法も各自治体様々です。
壇上の机に置いているPCを見ながら発表する方や壇上から離れて某リンゴ社のスティーブ・ジョブズのようなスタイルで発表する方、個性が目立ちます。
ちなみに私は、ジョブズスタイルの仁王立ちで発表してみました。
正直、本番が始まってから発表が終わるまではあっという間です。
審査員から質問された内容も覚えていないくらい、一瞬の出来事のように感じます。
残りの発表者のプレゼンに聞き入り、あとは審査結果まで待ちます。
そして、審査結果発表、トロフィー授与と続きます。
【ふるさとチョイスアワード】へエントリーしてから、ノミネート発表、プレゼン資料作成、そして当日のプレゼンまであっという間でしたが、とても濃い貴重な時間を過ごせました。
自治体職員として、全国の方々へPRする場はあまり多くありません。
この経験は、きっと今後の自分の人生にも大きく役立ちます。
また、一番の驚きは、アワード大賞受賞後に寄附の申込みが急激に増えたことです。
自治体職員だけでなく、全国にいる寄附者からの関心も高いんだなと改めて感じているところです。
ふるさと納税は【地方創生】のための、ひとつのツールです。
北九州市の場合は、アワード大賞までいただけることとなり、全国へ北九州市の名、ふるさと納税ブランドをPRすることもできました。
改めて、トラストバンクさん、このような素敵な場を用意してくださりありがとうございます。
全国のふるさと納税担当者様、常日頃から頑張って取り組んでいることをぜひアワードにぶつけて、更なる地方都市を盛り上げてください。
私もさらに取組を加速させてがんばります!
▼ふるさとチョイス北九州市ページ