ふるさとチョイスブログ

日本最大のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」のスタッフや地域の方が、オススメのお礼の品や地域の魅力など、ここだけの様々な情報を発信しています。

2021
12/14
04_イベント情報

【ファンミーティングレポート】米焼酎「kokokaraきたかみ」開発の裏側にあったアツい想い(2021/11/3)

こんにちは!
「みんなとチョイス」プログラム運営担当の阿部です。

今日は、先月11月3日(水)に開催したファンミーティングの様子をお伝えします。

■ 「みんなとチョイス」とは
日本全国の地域を元気にしたい!という人が集まり、地域の魅力に触れたり、地域の未来につながる取り組みを、私たちふるさとチョイスと一緒に応援していくプログラム。
https://www.furusato-tax.jp/customer/minnatochoice

 

■ 今回のテーマ

地域には、事業や地域を盛り上げるにはどうしたら良いのかを日々考え、専門的な知識や技術を掛け合わせてさまざまなアイデアを形にしている事業者さんがたくさんいます。

そのひとつの事例として、お互いの地域が抱える課題について真剣に考え、スピーディに解決に取り組んだ二人の事業者がいました。
今回は、「岩手県北上市と鹿児島県大崎町の事業者が新開発した米焼酎の開発秘話を聞こう!」という内容をテーマに、その二人の事業者の地域を想う気持ちに触れるファンミーティングを開催しました。

 

※位置関係

2021年11月に、岩手県北上市のお土産品として販売開始された米焼酎「kokokara きたかみ」ですが、この米焼酎は、北上市から約1300km離れた土地にある鹿児島県大崎町の酒蔵と協力してできた、それぞれの想いが詰まった米焼酎です。

当日は、北上市の事業者である有馬 司さんと、大崎町の天星酒造に勤める髙屋総一郎さんをお招きしてその米焼酎が生まれた背景をたくさん教えていただきました。

みんなでお酒を飲みながら、事業者さんのアツいお話を聞いたり、感想を伝え合う時間を共有して、心も体もぽっと温かくなったファンミーティングの様子をお伝えします。

 

 

■ ゲストと米焼酎のご紹介

ゲストのご紹介

 

米焼酎「kokokaraきたかみ」のご紹介

商品名:北上産米100%使用米焼酎「kokokara きたかみ」
特徴:「ひとめぼれ」の米の味わい、香味をしっかりと感じられる飲み口優しい焼酎
※こちらの品は、ふるさと納税と北上市内のお土産屋でしか手に入れられません。

 

■ みんなで「乾杯」!!!

まずは、事前に参加者のみなさんに送った「kokokara きたかみ」を、グラスに注ぎ、オンライン上で乾杯!

高屋さんからは「お米本来を味わうにはロックがおすすめ」と言われていたのですが、本当にその通りとみんな大絶賛。芋や麦よりも喉越しがよく、スッキリと飲める印象でした。

「香りがいいですね」「食事にもピッタリ」「華やかでおめでたい風味」という感想が飛び交い、中には、この米焼酎に合わせたおつまみを作り、カボスと合わせた飲み方を楽しまれているメンバーもいました。

 

■ 米焼酎「kokokaraきたかみ」の開発背景

※当日もQ&A形式で進めたので、本レポートもその内容で記述します。

 

Q1. まず二人の出会いのきっかけは?

有馬さん
「5年くらい前になるのですが、ふるさとチョイスが主催している、”事業者勉強会” がきっかけです。そこで、当時ふるさと納税担当だった自治体職員同士が繋がって、そこから地域を想う気持ちが意気投合して、親交がスタートしました。」

※ふるさとチョイス主催「事業者勉強会」
全国の事業者を対象に、ふるさと納税制度の説明や、どうやったら寄付者の皆様に品の魅力を伝え、寄付いただき喜んでもらえるのかといった点にフォーカスして座学やグループワークをおこなっています。また、事業者間の情報共有やコミュニケーションの場にもなっています。

Q2. この米焼酎を作ることになった背景を教えてください。

有馬さん
「北上市では、コロナ禍の外食の自粛により、飲食店での米の需要が減少し在庫が増えたり、米の価格が下落したことで市内の米農家に大きな影響が出ていました。北上市の担当をしていた私はこのままでは地域の稲作農家が減ってしまう。なんとかふるさと納税を活用して農家を救うことはできないかと思ったことが始まりでした。」

髙屋さん
「一方で大崎町では、飲食店での酒の提供自粛等により特産品の一つである芋焼酎の酒蔵が影響を受けていました。」

有馬さん
「そこで私は、もともと知り合いだった髙屋さんに相談したところ、“米焼酎を作るのはどうですか” とご提案いただきました。」

髙屋さん
「有馬さんから相談を受けたときは、大変嬉しかったです。また、天星酒造の焼酎はこれまで岩手県での流通がありませんでした。これまでお届けできていなかった地域へと焼酎をお届けできることとなり、新たな市場開拓へと繋がったことは、コロナ禍の中、大きな前進が出来たと考えています。」

Q3. この米焼酎の開発において、大変だったことやこだわったことはありますか?

髙屋さん
「私たちも米焼酎を作ることが初めてだったので、苦労はたくさんありました。普段は、芋焼酎をメインで作っていますが、二段仕込みという製法で最初に米を発酵するところから始まります。ですが、その発酵した米のもろみを、そのまま焼酎にするという発想はなかったんですね。」

髙屋さん
「だから有馬さんからお話をいただいたとき、“米の発酵はずっとやってきているからできないことはないね”と回答しました。ですが、いかんせん、米焼酎づくりは初めてでしたので、美味しいものができるかわからない中で、杜氏と相談しながら作っていました。」

参加者
「米焼酎をつくるということにおいて、反対はなかったのでしょうか?」

髙屋さん
「正直最初は蔵の中でも、“やろう!” と前向きではなかったですが、やっぱり有馬さんの熱意に心を打たれて、“絶対やります” と僕から押し通しました(笑)」

有馬さん
「僕は、いい悩みがありました。米余りしていたおかげで、農家さんが金賞を取ったような、自信を持って出せるいいお米を使えたんです。なので、どこの農家さんのお米を選抜しようかという、ありがたい悩みがありましたね。」

 

Q4. 最後に、この米焼酎の開発をきっかけに、どんな地域の未来を目指したいですか?

有馬さん
「体力はあるのに、今回のようにコロナウイルスや時代の流れの影響で、存続が厳しくなりそうな農家さんが、こういった焼酎などを作ったりして生産のラインに安定して乗せられれば、少しでも励みになるんだろうと思っています。そしてこれが励みになることで、おじいちゃんが息子や孫に”俺がこの焼酎出しているんだ”という話をできるのも、まちの中で出てきたら嬉しいなと思います。この米焼酎がきっかけになったらいいなと思います。」

司会者
「kokokaraきたかみ という品名の由来とも通ずるのでしょうか?」

有馬さん
「そうですね。北上市が今年、市政30周年だったり記念イヤーの年になるので、ここからまた1年目をスタートするぞ!という意味を込めています。あとは、困っている農家さんたちがここから頑張るという意味も込めています。」

髙屋さん
「今回お米を1200kg仕入れさせていただいたのですが、今後も北上市で定着すればまた仕入れさせていただいて農家さんの支援にもなりますし、それが僕たちにとっても売上になりますし、特産品にもなるといういい流れが作れると思っています。」

髙屋さん
「そしてそもそも米焼酎を作るというのが頭になかったのですが、そういう新しいことが出来ることも知れたし、味もいいものができるとわかったので、実は次の取り組みとして、鹿児島県内の米農家さんと連携して米焼酎を作る予定があります。今回をきっかけに、地元の近くの農家さんの支援もできそうなので、いい流れが生まれた気がしているので頑張りたいです。」

 

■ 参加者の声

参加したメンバーからは、このようなお声をいただきました。

  • 地域を超えたコラボでこのようなすばらしいお酒が生まれたことに感動します
  • ふるさと納税を通して、日本中に自分の故郷ができたような気持ちに(勝手にですが)なっています。素敵な場を設けていただいたおかげで、どこかで誰かが何か困っていたら全力で応援したくなりました
  • どのような思いや考えで、皆様方が一つのことを成し遂げ様としているのかも良く理解出来ました。
  • 運命的なコラボで誕生した「kokokaraきたかみ」の船出の瞬間を体験出来たこと、間違いなく一生の思い出になりそうです(^^)
  • 今回ふるさとチョイスのスタッフの方々の意気込みやふるさと愛の貴重なコメントも聞くことができますますふるさとチョイスのファンになりました

 

■ まとめ

普段はなかなか聞くことができない商品開発秘話を、オンライン工場見学のような形で、実際の米焼酎を飲みながら聞くことができ、とても素敵な時間を過ごすことができました。

ふるさとチョイスがきっかけで2つの地域が出会い、それぞれの個性や特性を生かしながら誕生した今回の米焼酎。二人の話を聞いていると、お互いが自分の地域だけではなく、相手の地域も元気にしたいという熱意が感じられました。

今回のファンミーティングでは、お互いの地域が抱える課題解決について真剣に考え、スピーディに取り組んだ事業者さんの事例をテーマにしました。

そして私たちふるさとチョイススタッフも、そんな熱意がある事業者さんに伴走する形で、日々、地域の課題解決のためにできることを考え実行しています。

どんな局面でも前を向き、地域を元気にする取り組みをおこなった二人のように、私たちも、さらに地域の事業者さんを全力でサポートしていきたいと強く思ったと同時に、そこで感じる熱意を、もっともっと伝えられるようなファンミーティングを、今後も企画していきたいと思いました。

 

寒い日が続きますが、他にも魅力的な活動を計画中です。
参加するメンバーのみなさんとお会いできる日を楽しみにしています。

 

■ 「kokokaraきたかみ」その他情報

よろしければ以下もご覧ください。

「本格米焼酎25度「kokokara きたかみ」720㎖×1本」
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/03206/5266039

「本格米焼酎25度「kokokara きたかみ」1800㎖×1本」
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/03206/5266038

「本格米焼酎25度「kokokara きたかみ」300㎖×2本」
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/03206/5266040

プレスリリース
https://www.trustbank.co.jp/newsroom/newsrelease/press466/

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