ふるさとチョイスブログ

日本最大のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」のスタッフや地域の方が、オススメのお礼の品や地域の魅力など、ここだけの様々な情報を発信しています。

2018
02/19
03_自治体担当者リレーブログ

【長崎県平戸市】「まち」を変えることは「日本」を動かすこと

こんにちは!
トラストバンクスタッフブログでは「けいすけ」としてたびたび登場していますが、
何度か書いているとおり、私、地方公務員なんです。

今回は、長崎県平戸市役所の黒瀬啓介として、投稿させていただきます。

ちなみに、平戸市ではふるさと納税を平成24年4月から担当していて、
トラストバンクと平戸市の包括連携協定により、
平成29年7月から同社に研修派遣として勤務しています。(期限は3月末まで)

さて、そんな私ですが、
みんなから良く言われることがあるんですね。

そうですね、わかる方はわかりますよね。
「黒瀬はチャラい」と。

最近入社したスタッフも、
「自治体から来ている職員がいると聞いていましたが、まさか黒瀬さんだとは・・・。」
「え?公務員なんですか?」
と口をそろえて言います。

いろんな企業の方とお会いすることも多いのですが、
「公務員っぽくないですね」
と必ず言われるんです。

・・・・・

そんなに俺ってチャラいの!?
公務員っぽくないのかな・・・。
バリバリの18年目なのに・・・。

プライベートの写真。
ん~やっぱり見直したらチャラいかも…

でも、私がこんなに「チャラい」と言われることになったのはきっかけがあるんです。

平成26年8月、あのTBSの人気番組「中居正広の金曜日のスマたちへ」に平戸市が出演。
デヴィ夫人と駒田アナが平戸市のお礼の品を堪能するというロケで来ていただいたんですが、
番組内で、緊張する私にデヴィ夫人が発した第一声が私の人生を決めました。

「あーた、チャラいわね。髪切りなさい。」

はい、その瞬間から私のキャラは確定したんですw
テレビを見ていただいた視聴者から、たくさん寄附していただいたんですが、
応援メッセージ欄には、

「チャラい公務員頑張って」
「チャラ男w」

とたくさんのいじりメッセージをいただきました。

もう決めた!というか悟った。
私の見た目はチャラいのね…。
だったら、もう開き直るしかない!

というわけで、改めまして
公務員っぽくない公務員、チャラい公務員、
長崎県平戸市役所の黒瀬と申します。

さて、ちょいとふざけすぎた自己紹介から始まったのですが、
今回のこの投稿、自治体リレーブログの記念すべき一発目ということで、
ここからは、まじめにふるさと納税に対する思いをつづってみたいと思います。

ちなみに6年間もかかわっているので、少々長いです。

早速ですが、
「これ、何だかわかりますか??」

そう、平戸市のふるさと納税を一躍有名にした「ウチワエビ」です。
金スマやいろんなメディアに取り上げられ、一時期は1万件の出荷待ち状態になったほど人気のあるお礼の品。

平戸市が寄附金額日本一になった平成26年度は、それこそメディアの露出も多く、
数多くのテレビ番組に出演させていただき、平戸市のふるさと納税のPRをさせていただきました。

ちなみに、ヒラメと一緒に獲れるこのウチワエビは約40年前、食べることも売ることもなく
もともとは捨てられていた食材なんです。
その後、漁師が塩茹でや味噌汁などで食べ始め、
ここ10年くらいで少しずつ市内の家庭でも認知されだしたんですが、
ふるさと納税のおかげで一気にブランド化された食材の一つなんです。

ふるさと納税のすごいところは、
このウチワエビのように、
これまで光の当たらなかったところに光を当てることができるということ。
この制度を通して、地方に眠っている宝がどんどん掘り起こされ、
そして寄附者の皆さんの声によって磨かれていく。
お礼の品を通して、地方と都市がつながり、
新たな絆・交流が生まれる。
ホントに素晴らしい制度だと感じています。

もし、ふるさと納税がなかったら、
このウチワエビも平戸のブランド品として認知されるまで
かなりの時間と労力が必要だったと思います。

全国にもこのようにふるさと納税を通してブランディングされた
地域の特産品ってありますよね。

さて、これだけふるさと納税市場が盛り上がっていくにつれ、
ほとんどの自治体がふるさと納税に力を入れるようになりました。

自治体にとって、ふるさと納税に力を入れる大きな目的の一つは、
「財源確保」ですよね。
そして、返礼品による産業振興だったり、まちのPRだったりと、
自治体それぞれにいろんな目的があると思います。

そんな中、ふるさと納税日本一の実績を出したこともあり、
ふるさと納税サミットや各自治体でのふるさと納税セミナーなど、
ここ数年、全国各地で講演をさせていただく機会があります。

そして、毎回締めの言葉として使っている言葉が
「まち」を変えることは「日本」を動かす
という言葉です。

私は、平成12年に地元の平戸市役所に就職。
私がふるさと納税担当になったのは、平成24年4月のときでした。
当時は、移住定住推進業務がメインの業務で、ふるさと納税業務はサブのサブ程度。

移住定住をメイン業務としていたため、
ふるさと納税業務を担当した1年目は、昨年実施した業務をなぞる程度でした。

ちなみに、平成24年度の寄附の実績は、36件、1,077,000円。
前任の実績が、24件、845,000円だったので、100万円を超えて喜んでいたのを覚えています。

そんな私がふるさと納税の可能性に気づいたのは、
平成25年の年度当初で、ふるさと納税のことをネットで調べて
「鳥取県米子市」さんのホームページを見たのがきっかけだったんです。

当時、米子市さんはいち早くふるさと納税の可能性に気づき、
クレジット決済を独自で導入し、返礼品も採用。
「市外に市民を作る」をコンセプトに、お礼の品のほか、
事業者さんから協賛を得て「米子市民体験パック」を提供するなど、
先進的な取り組みをされていました。

そりゃ、びっくりしましたよ。平戸市は100万円くらいだったのに、
米子市は、当時9000万円ほど集めていましたから。

それから、平戸市として、このふるさと納税を活かしてどんなことがやれるのか、
試行錯誤して生み出したのが平戸の代名詞ともいえる「カタログポイント制」でした。

それからいろいろ調べているうちに、「ふるさとチョイス」の存在を知り、
これは何かあるなと感じ、トラストバンクへ直接電話して、須永代表のアポをとり、
移住定住のイベントで東京に出張した際に、自前でillustratorで制作した「ふるさと納税カタログ」を片手に、
須永さんとお話させていただいたんです。

米子市を目標に「平戸市も3年後には1億円まで寄附金額を伸ばしたい」、
「平戸市はブランド化推進事業に取り組んでいるので、ふるさと納税の面からも産業振興につなげたい」とお話させていただき、
須永さんからは「平戸市の取り組みだったら、1億円は必ずいけるよ」といろんなアドバイスをいただいたことを昨日のように覚えています。

それから、平成26年6月からふるさとチョイスでクレジット決済を導入し、
蓋を開けてみれば、あれよあれよと寄附が急激に伸びて、結果、全国初の寄付金額10億円突破。
そして、寄附金額日本一を達成することとなります。

ただ、正直、苦難の連続でした。
他の自治体がやっていない取り組みで相談する相手もいないし、担当は一人。
相談する相手もなく、
エクセルを立ち上げるにも毎日1時間。システムなんてあるはずもなく、
毎日夜中の2時3時まで残業する生活で土日ももちろん出勤。

それでも、ふるさとチョイスを通じてたくさんの仲間に出会うことができ、
夜中まで残業していても、「あいつも頑張っている、俺も頑張らないと」と自分を鼓舞しながら
毎日毎日踏ん張っていました。

ちなみに、一番助かったのは、九州の戦友、佐賀県玄海町のIくんと、宮崎県綾町のOさんの存在。
2人とは、ほぼ毎月自費で福岡や熊本に集合しては、お互いの企画を提示しディスカッション。
「その企画なんなの?」「その企画甘いよ!」と半ば挑発的に「俺はこういう企画してるよ」と、
ガチのトークバトルみたいな感じで。
この2人と同じ時期にふるさと納税に携われたのは幸運でした。
ちなみに、こんな3人を大きな心で受け止めてくれて、
いろんなノウハウやアドバイスをくれた米子市のOさんの存在も大きかったんです。

▲昨年、ふるさと納税米子サミットで久しぶりに再会した九州三羽烏と米子市のO部長、そして須永さん

そんなこんなで、縁あって研修派遣としてトラストバンクで勤務することになり、
平戸というフィールドから、日本中にフィールドを広げて現在は、勤務させてもらっているのですが、
ふと途中から気づいたんです。

あれ?地方自治体の仕事って日本を動かすことができるなって。
当時、平戸市がふるさと納税日本一ということで、メディアに取り上げられ、
そしてそれを見た全国の自治体が動き出したわけですよね。

自分のまちのために一生懸命頑張ることで、日本中の自治体も動かすことができる。
僕らの仕事の可能性ってすごいなって。

だったら、もっともっと自信をもって働こう。
僕らの仕事は「日本を変える」ことができるって。

ふるさと納税に関わって6年。
たくさんの出会いとたくさんの経験をさせていただきました。
地方の可能性に気づかせてくれたふるさと納税。
まちの人にやればできると「誇り」と「自信」を取り戻してくれたふるさと納税。
ふるさと納税のおかげで出会えたたくさんの仲間たち。

そして、この2年、私を温かく受け入れてくれた
トラストバンクのスタッフのみんな。
ふるさと納税と関わったこの6年間は本当にかけがえのない時間でした。

ふるさと納税は、返礼品合戦と非難される部分もありますが、
確実に言えることは、ふるさと納税を通して地域は変われるということ。

そのためには、この制度を私たちがどう育てていけるのかが大事です。
最後に、ふるさと納税に関わる地方自治体の職員へ向けて、
いつも講演で話させていただいているメッセージを書いて、
このリレーブログのバトンを次の方に渡したいと思います。

・何のためにふるさと納税に取り組んでいますか??
その取り組みは、地域の未来につながる仕組みですか?
・寄附集めに事業者・生産者を利用していませんか?
・地域を安売りしていませんか?
ふるさと納税は、地域の地場産品に付加価値をつける第一歩。
・あなたの地域の取り組みは、住民からの支持は得ていますか?
・机の上に課題は転がっていません。忙しい時こそ現場に足を運んで。
事業者・生産者との信頼関係は一朝一夕では築けません。
・自分のまちさえ良ければいいと思っていませんか?
・モノからコトへの転換を
いつまでも金額を競っていたら、本質を見失います。

次回のリレーブログの投稿者は、
愛知県碧南市坂本直敏さんです。

 

次回の記事「【愛知県碧南市】ふるさと納税担当者としてあるべき姿」 >>

 

関連記事