03/15
【福井県坂井市】そのふるさと納税の行方には・・・
皆さんはじめまして。
福井県坂井市ふるさと納税担当の小玉悠太郎です。
尊敬する方が大切な仲間に渡したリレーブログのバトン、次の方に繋いでいきたいと思います。
まず初めに、
この度の「平成30年福井豪雪」では、
全国各地よりふるさと納税を通じ、多大なるご支援をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
毎年雪の積もる福井県ですが、今回の大雪は実に37年ぶりの記録となり坂井市も甚大なる被害を受けました。
まだまだ日常を取り戻したとは言い難い現状ですが、全国の寄附者の皆様よりいただいた応援メッセージを励みに
『雪解けの春はもう、そこまで来ている』と信じて坂井市は頑張っています。
さて、各自治体職員がリレー形式で担当するこのコーナー。
せっかくの機会なので、僕は特に寄附者の皆さんに是非とも伝えたいことがあります。
最後までお付き合いください。
まず簡単に福井県坂井市の紹介から。
坂井市は、福井県の北部に位置し景勝地「東尋坊」に代表される海岸線や日本最古の天守閣として知られる「丸岡城」などを有することで有名です。
人口は約9万人、平成18年に旧4町が合併して誕生しました。
僕は大学時代、お隣の石川県の大学に通っていたんですが、当時よくこう言われました。
「福井って何もないよねー。」
大学時代の僕は悔しい気持ちがありながら何も言えませんでしたが、ふるさと納税を担当している今ならやや食い気味に反論できる自信があります。
確かに・・・福井県には「ラウンド○ン」や「タワー○コード」はありません。
ただ自信をもって言えるのは、
そういう場所は無くても、坂井市の自然豊かな風土の賜物である魅力的な特産品が沢山あるということです。
発祥地のコシヒカリ、ブランド和牛の若狭牛、越のルビー(トマト)、アールスメロン、越前がに、甘えび、花らっきょ、越前そば、油揚げ、酒まんじゅう、越前織、などなど...
本当に山ほど特産品があるんですが、あえて今回のブログではその詳しい紹介はいたしません。(協賛事業者の皆様すみません…)
詳しい紹介はしませんが、坂井市の特産品は本当に自信をもっておススメできる一級品ばかりです。
平成30年3月15日現在、坂井市ふるさと納税は300種類以上の特産品を取り扱っております。
ブログの下部にリンクを貼りますので、最後までお読みいただき、是非ともふるさとチョイス坂井市ページをご覧ください。
そんな坂井市ですが、
こんなに魅力的な特産品が山ほどあるにも関わらず、昨年度まで坂井市ではふるさと納税で返礼品を一切出していませんでした。
そのかわり、寄附者の皆さんに返礼品を選ぶときのようにワクワクしていただくため、ずっと大切にしているものがあります。
それは寄附金の使い道です。
皆さんはご自身のふるさと納税の行方をご存知ですか?
その後、寄附金がどのように活用され、どのように地域が変わっているか考えたことはありますか?
皆さんの寄附金の行く先には、全国で様々なドラマが生まれています。
ふるさと納税の魅力はお礼の品だけではありません。
ふるさと納税は地方を元気にする力があります。
財政赤字や人口減少、地場産業の衰退など地方には山のように課題が存在しますが、ふるさと納税を活用することで、それらの課題を解決した事例が数多く存在します。
そんな中、坂井市では寄附金の使い道を市民から募り、その決定にまで市民の意思を取り入れるという全国で唯一の取り組み「寄附市民参画制度」をこの10年間続けてきました。
また、この取り組みは、昨年の「ふるさとチョイスアワード2017」において優秀賞をいただきました。
私は去年ふるさと納税の担当になったのですが、率直にこう思いました。
「この制度を活用すれば、もっともっと市民の夢が叶えられるのでは?」
全国で起きているふるさと納税による地方でのドラマ。
それを考えると坂井市はもっともっと夢のあることができる!
しかもそれが市民提案事業・・・こんなに素晴らしいことはない!
そう思いました。
そう思ったのですが、そんなに甘くないのが現実でした。
返礼品の一切ない坂井市ではなかなか寄附金が集まらない現実がありました。
例えば、当時のペースでは目標額400万円の事業達成までに「13年」かかるという計算でした。
13年もあれば「保育園児」が「社会人」になります。
せっかくの市民の皆さんからの提案事業なのに、寄附額の低迷により実施ができない状況に凄くもどかしさを感じました。
そういった背景もあり、より早く、より多く、そしてより夢のある市民提案事業の達成を目標に、坂井市も平成29年4月1日から返礼品を導入しました。
もうすぐ返礼品を初めて1年生卒業です。
返礼品導入後は、全国各地の皆様よりご寄附いただき、今年度だけで既に約4億3000万円のご寄附をいただいております。
達成まで10年以上かかるといわれた市民提案事業も半年足らずで次々と達成しました。
返礼品導入前は目標額未達成事業が7つありましたが、1つの新規事業を残し、全て目標額を達成することができました。
ただ本当にありがたい話の一方で、贅沢ではありますが悔しい気持ちもあります。
寄附金の使い道について、もっと上手にPRできれば返礼品なしでも事業達成ができたのではないかと、今では思います。
もちろん、ふるさとチョイスで15万点以上ある返礼品の中から坂井市を見つけていただき、「坂井市のお米美味しい」と言っていただけるだけでも、とても嬉しい話です。
ただ、私たちはそこで寄附者の皆様との関係を終わらせたくないんですね。
「お米美味しいな」で終わってほしくないんです。
そのふるさと納税で、まちが変わるのを知ってほしいんです。
なんなら、変わった様子を見に来てほしいんです。
もっと言えば住んでほしいんです。
本気で、こういうふうに思いふるさと納税に取り組む担当職員は全国に沢山います。
前回と初回の自治体職員のリレーブログ、皆さん読みましたでしょうか?
こんなにアツい公務員見たことがありますか??ふるさと納税の裏側にはアツい自治体職員が沢山います。
そういった意味も含めて、寄附者の皆さんにはふるさと納税の行方を知ってほしいんです。
できたら、今後ふるさと納税をする時、
お礼の品を決めた後でもいいので、そのふるさと納税の行方を一度考えてみてください。
そして、使い道を選んで寄附をしてみてください。
そのふるさと納税の行方の先には、あなたの好きなふるさとの笑顔があります。
次回の投稿者は、大分県臼杵市の堤大地さんです。
▼福井県坂井市ふるさと納税
https://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/18210
▼坂井市寄附市民参画検討委員会の皆さんからの「ありがとう」動画
https://goo.gl/eEHJx1