ふるさとチョイスブログ

日本最大のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」のスタッフや地域の方が、オススメのお礼の品や地域の魅力など、ここだけの様々な情報を発信しています。

2019
03/01
03_自治体担当者リレーブログ

【宮崎県新富町】国内流通量わずか1%!国産ライチと始まった新富町の挑戦

今回ブログの担当をさせていただく、宮崎県新富町(しんとみちょう)です。
お隣鹿児島県長島町の土井さんからバトンを受け取りました。
おつなぎいただき誠にありがとうございます!

写真は新富町の特産品ライチを模した“通称:ライチヘッド”をかぶった、ふるさと納税係の「ライチちゃん」西本さゆみです。
▼東京都新宿区にある宮崎県の物産アンテナショップ「新宿KONNE」にてライチをPR

今回は人口17,000人程度の小さな町が、この「ライチ」と熱意ある一人の役場職員の行動がきっかけで少しずつ変化を遂げていく「過程」の話です!
まだまだ新富町の挑戦は始まったばかりですが、この二年間の新富町の取組みについて少し振り返ってみたいと思います。

 

地域商社「こゆ財団」の設立と稼いで町に再投資する仕組みづくり

あらためまして、宮崎県新富町のふるさと納税担当の黒木雅史と申します。

私は今役場から「財団法人」に出向してふるさと納税の運営事務を担当してちょうど二年が経つところです。
「財団法人」は後に紹介するのですが、町が出資して設立された団体で地域活性化を目的に設立された「地域商社」です。
役場とはまた異なるスタッフと違った職場環境で業務につける機会をもらい、日々感謝しながらふるさと納税の運営業務を行っています。

▼こゆ財団のスタッフ一同。ふるさと納税以外にも特産品販売や町内のイベント等の事業も手掛けています。

前置きはさておき、宮崎県新富町は、人口17,000人の農業の町です。
主な農産物はキュウリやピーマン、トマト、お米など。畜産も盛んな上、一年を通じてさまざまなフルーツがとれます。

▼空から見た宮崎県新富町。町の中心部以外はのどかな田園風景が広がっている。

一方で、近年は少子高齢化や人口減少によって、基幹産業である農業の後継者不足が深刻です。農業従事者の年齢が平均65歳以上と言われている昨今、10年後、20年後の新富町の未来はこのままではどうなってしまうのか。

当時役場の観光課に所属していた岡本啓二さん(私の上司であり、同じく「財団法人」に出向中)はそのような危機感から町長に「もっとスピード感のあるまちづくりが必要では?」と提言しました。

▼生まれてからずっと新富町から出て暮らしたことがない岡本さん。住んでいてワクワクするような町をつくりたい、と日々奮闘中。

その後、一年の準備期間を経て町観光協会の解体を行い、2017年4月に行政から独立した地域商社「一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(通称:こゆ財団)」が設立されました。
設立した組織名には、新富町のみならず、近隣自治体を含めた児湯郡(こゆぐん)全体の将来を持続可能にしたいという思いから、あえて郡名である「こゆ」という地名を入れています。

こゆ財団の主な事業は「特産品開発事業」と「人材育成事業」の二つです。
国産生ライチなどの地域の特産品販売を行うとともに、新富町ふるさと納税の運営事務受託を行い、その費用としてふるさと納税の寄附額の6%を町からもらっています。
ふるさと納税の手数料はスタッフの人件費や事務費に充てられますが、売上げの一部を人材育成などの地域の教育に投資することで、そこから新たな特産品の開発が生まれ、次の事業やプログラムに再投資されていくというモデルです。

 

はじめに注目したのが国内流通量わずか1%!希少な国産生ライチ

こゆ財団が設立と同時にまず注目したのが、生産に10年以上取り組んできた生産者(森哲也さん)の手がける「ライチ」です。あまり知られていないのですが、国内に流通しているライチのほとんどが外国産の冷凍ライチ。国産の生ライチは全体のわずか1%程度しか市場に流通していません。こゆ財団は、その希少なライチを特産品の目玉商品とし、ブランド化にあたっては、従来は規定のなかった「糖度」と「サイズ」の規定を設け、ストーリーを重視したデザインで価値の確立を目指しました。現在は東京を中心に販路が広がっただけでなく、多くの人がライチをきっかけに新富町を訪れるなど、関係人口の増加にも貢献してくれています。甘味・酸味・香りの調和がこれまでのライチのイメージを著しく覆すこと間違いなしですのでぜひ一度お試しください。

国産<新富ライチ 10玉入り>※平成31年5月下旬頃から順次出荷【B120-01】

 

ライチ以外のブランディングも開始!「こゆ野菜」の誕生

ライチのブランディングに続き、こゆ財団がふるさと納税の新しい返礼品として取り扱いを開始したのが「こゆ野菜セット」です。宮崎県新富町は、東京ドーム約460個分の農地が広がる農業の町で、もともとキュウリやトマト、ピーマン等豊富な野菜が域内で揃うので返礼品として取り扱いたかったのですが、役場だと「公平」「平等」が求められるため、オリジナルの野菜セットを作ろうと思っても、なかなか生産者の選定に苦慮して話がまとまりませんでした。しかし、こゆ財団は民間の組織なので、特定農家の作る野菜が見た目も味も良ければ、その農家から多く品物を買い取って返礼品を作ることができます。役場ではない、こゆ財団が児湯郡でつくられている野菜や果物をブランド化し、「こゆ野菜」は生まれました。

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新富町とこゆ財団の挑戦はまだ始まったばかり!

きっかけは「ふるさと納税制度」だったのですが、ふるさと納税を原資に立ち上げた団体が「まちおこし」を始めて少しずつ町の景色がかわってきているのを私も実感しています。
駆け足になりましたが、最後に簡単に新富町で今起こっていることを写真とともに紹介します。

こゆ野菜を使った新しいカフェがオープン

▼「こゆ野菜カフェ」店長の永住美香さん。数年前に新富町にUターンし、故郷・町の商店街をもっと盛り上げたいという想いでカフェをオープンしました。地元の新鮮な野菜をたっぷり使用した野菜ビュッフェが人気です。

 

観光イベント「こゆ朝市」を毎月開催

▼普段は人通りの少ない商店街を以前のように人が集まる場所にしたい、町外からも様々な人が訪れて交流できる場をつくりたいという想いからスタートしました。

 

宮崎ローカルベンチャースクール(人材育成事業)

▼地方でチャレンジしたいと考える首都圏在住者を対象に開校。地域課題を解決するビジネスプランをつくる講座を全5回実施。受講生の中にはカリキュラム終了後、実際に新富町に移住をする方も。

 

長くなりましたが、ふるさと納税制度は、これまで全くかかわりのなかった人たちに「町を知ってもらう」、「町を訪れる人が増える」、「地域が元気になる」というポジティブな要素がたくさんあることを、肌を持って感じることができます。

何かワクワクするような楽しい街にしたい。

最初はそんな漠然で抽象的な表現だったものが、今すこしずつ形になっていることに私自身も最近感動すら覚えます。

あらためてこのような機会を与えてくれたふるさと納税制度、そしてなにより同じ職場のみんなに心から感謝です。

 

次にバトンを託すのは、同じ児湯郡の川南町の稲田君。
同い年で同期入庁のよき友でありライバル。
川南町の熱い事業所様たちの想いを是非ご紹介願います。

▼宮崎県新富町のページ
https://www.furusato-tax.jp/city/product/45402/0

 

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