04/01
【鹿児島県いちき串木野市】羽ばたけ!金の卵たち!
宮崎県川南町の稲田君からバトンを受け取り、今回ブログを担当させていただく鹿児島県いちき串木野市食のまち推進課の井上康介と申します。
稲田君とは数年前にお互いに大阪の鹿児島県事務所と宮崎県事務所に出向して以来の縁で仲良くさせていただき、今回稲田君からバトン受けられたことを嬉しく思っています。
それではまずはいちき串木野市の紹介から。。。
いちき串木野市は平成17年の大合併により市来町と串木野市が一緒になり、市名を公募にかけ、考えに考え抜いた結果、いちき串木野市(いちきくしきのし)というなんとも長い名前になりました。
その長さは市名表記では日本一長い市名(タイ記録)となり、アナウンサーも噛む程です(笑)
市外県外の方には「いちき串木野市と3回噛まずに言えるかな?」が鉄板になっています(笑)
いちき串木野市は人口約28,000人、面積約112㎢の海と山に囲まれた自然豊かな場所であり、食材が豊富な「食のまち」としてPRをしています。
ところで、トップの画像ですが、ただ飲んだくれてる訳ではありません!(言い訳・・・)
鹿児島県内には現在焼酎の蔵元が114蔵あり、その内の8蔵がいちき串木野市にあります。
これは県内2位となる蔵元の数であり、本格焼酎の普及・促進を図る為、平成25年6月に本格焼酎では全国で初となる「いちき串木野市本格焼酎による乾杯を推進する条例(通称:焼酎で乾杯条例)」が施行されました。そこを熱烈にPRしたいが為の写真でした。。。
市の紹介に戻りますが、代表的な食材としては「まぐろ」、「さつまあげ」、「ちりめん」、「芋焼酎」、「ぽんかん」、「サワーポメロ」などがあります。
これらの食材をより良く魅力的にみせる為に「架空食堂」というタイトルの市のPR動画をつくりました。
実はこの食堂、名前の通り実際には存在しないんです!!
この動画を見て「美味しそうだな」「食べてみたいな」「どんな食材なのかな」と思ってもらうことが狙いで、動画に映っているインフルエンサーと言われる彼女らにSNSで発信してもらっています。
そのおかげもあり、この動画をキッカケにいちき串木野市に足を運んでくださる方もいらっしゃいます。
ところで、ふるさと納税って目的に沿った取り組みをしていれば本当に良い制度で地方の活性化に繋がっているなと感じるんです。
本市でもふるさと納税の寄附金を活用して高校存続に対する支援金など多くの事業に活用させていただいていますが、取り組みの事例として、県立市来農芸高等学校の取り組みについて紹介させていただきたいと思います。
母校の存続に向けて~産学官によるブランド力の向上~
市来農芸高校は名のとおり農業系の学校で、その中の生物工学科の生徒が鹿児島の特産品のひとつである黒豚を学習の教材として飼育しています。
本校は平成24年度に鹿児島県の黒豚指定種豚場として認定され、過去5年間の活動で約120頭の種豚が県内養豚場で活躍しています。
その種豚からは約33,700頭が生産されていると推測されており、学校も年間約150頭の黒豚を出荷しています。
しかしながら、近年では少子高齢化、人口減少、そして農業後継者不足により本校の入学者も減少し、定員の半分しかいないという現状です。この状況が続くと高校自体の存続が危ぶまれてしまいます。
そんな中、地元に県立高校を残し、入学者を増やすため、ふるさと納税の寄附金を活用させていただき、1年間の義務である寮生活に対する財政的支援や地域活動への参加に対する支援を行っています。
また、それと同時に生徒たちが手塩にかけて飼育した黒豚をブランド化するプロジェクトを立ち上げました。
この黒豚プロジェクトは、生徒を中心に、地元飲食店、行政の産学官が一体となって、学校の魅力や学校がもつブランド力を高めていくことと、生徒たち自身の育成を目的としています。
生徒たちは育てた黒豚を食べたことがありませんでした。なぜなら、出荷後は「鹿児島黒豚」としてひとくくりに市場に出てしまうからです。
そのため、生徒たちは育てた黒豚、他の黒豚、白豚のどこが違うかを勉強し、「こだわり」について探求しました。
そこでこだわり5か条を見出しました。
- 生徒が愛情込めて育てています。
- 分娩から肥育まで一貫して育てています。
- 鹿児島黒豚として品質の保証がされています。
- 動物福祉を考えたストレスフリーの黒豚です。
- 極力、抗生物質等の薬品は使わず育てています。
そして、ネーミングを「金の桜黒豚」と命名し、このこだわりと想いをロゴマークにしました。
このネーミングには以下の由来があります。
- 自分たちが育てた黒豚の肉はキレイな桜色をしていること
- 豚の足跡が桜の花びらに似ていること
- いちき串木野市の市花である桜をイメージしていること
- この黒豚は出荷頭数が少なく希少価値が高いこと
- 県の農業の将来は金の卵である高校生が担っていること…etc
このようにたくさんの想いを込めて制作しました。
「金の桜黒豚」は地元飲食店でも取り扱われるようになりました。
多くの方に知ってもらいたいとの想いから、ふるさと納税返礼品としても提供を始めました。
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/46219/402207
このような産学官一体となった取組をきっかけに今後、生徒たちや「金の桜黒豚」が世界に大きく羽ばたいていくことを願っています。
実はわたくし、今さらながら言いにくいんですが、市の事情により、まだガッツリふるさと納税業務に携われておらず、来年度から担当する予定です。
そんな中で、他課にいた頃にふるさと納税プロジェクトチームの一員として2年程前に「ふるさと納税大感謝祭」に参加した時のこと。
規模の大きさ・参加自治体の多さ、来場者の多さにただただ驚くなか、ブースに来たお客様とは出来る限り話をして知ってもらう努力をすることをチームの約束事としました。
それを見てくださっていたトラストバンクの林さんから「お客様の滞在時間が長く、ひとりひとりがすごく満足そうにしていた。」と声かけしていただいたことを嬉しく思い、よく覚えています。
これから担当していく中で他の市町村でご活躍されているふるさと納税担当者の皆さまと出会い、お話し出来ることを非常に楽しみにしていますのでこれからよろしくお願いいたします。
それでは次は同じ鹿児島県の曽於市でご担当されている美坂さんへバトンを繋ぎたいと思います。それでは、美坂さんよろしくお願いします!
▼鹿児島県いちき串木野市のページ
https://www.furusato-tax.jp/city/product/46219