03/16
【熊本県人吉市】地元を離れてみて感じた「ふるさと」の豊かさ。
こんにちは。
姉妹都市鹿児島県指宿市の小園さんからバトンを受け取りました、ふるさと納税の担当になって1年目の人吉市シティプロモーション推進室の西と申します。
今年度のラストを飾らせていただきます。
指宿市の砂蒸し温泉最高ですよね!
菜の花マラソンも毎年参加していたのですが・・・最近は運動不足で参加できていません。来年はふるさと納税で参加したいなと思っております!

人吉市はと言いますと、熊本県の南部に位置する盆地で、鹿児島県、宮崎県に隣接しており、地域の中心に球磨川(日本三急流の一つ)が流れ、人吉・球磨(くま)地域という経済圏を形成しております。
私は、人吉・球磨に生まれて、小学校、中学校、高校生活。
さらにはそのまま人吉市へ入庁しましてこの地域にずーっと居をなしておりました。が、一昨年ひょんなことから東京への出向が決まり2年間東京で仕事をすることとなりました。
決まった当初は不安で不安で((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。
ただ、東京での生活も3か月を過ぎたころには、土日が楽しみで仕方ない状況になったのは言うまでもないのですが・・・(慣れってすごいですよね)。
ただ、「なんか疲れる!」「なんだろうこの閉塞感は?」と感じることが多々ありました。
東京での生活を楽しむためのランニングで感じる「身体的な疲れ」とは違っていて・・・当時は、生活環境の変化のせいだろうと思い、深く考えたことはありませんでした。

東京での2年間は熊本出身の仲間と交流したり、地元の物販の手伝いをしたり様々な熊本のPRイベントに参加し、飲み歩きました。
いろんな方と交流して分かったことは、とにかく地元自慢の球磨焼酎(米焼酎)が気軽に入手できない。
手軽な居酒屋にも置いてない!
さらには東京では、温泉に行くという行為が旅行まがいにハードルが高い!
人吉・球磨地域には温泉がいたるところに点在し銭湯並みに近く、自宅や賃貸マンションに温泉を引いてあるところも。私は月1程度利用するくらいですが、家のお風呂は使わず毎日利用される方もいるくらいです。
そんな温泉・焼酎の素晴らしい人吉が全国的に知られていないとは。
少し悲しくなった私は、名刺サイズの球磨焼酎パンフレットを地元より取り寄せ、自己紹介時に名刺とともにパンフレットを配ることを決意しました。結構評判がよくうれしい限りでした。


ここで「球磨焼酎」ってどんな焼酎?と思う方もいると思いますので少し紹介します。
日本でいうGI(地理的表示保護制度)の国際版で、「球磨焼酎」は「WTOによって地理的表示の産地指定を受け国際的に地名を名乗ることが許されているブランド名」です。
ワインでいう「ボルドー」や、ウイスキーの「スコッチ」、ブランデーの「コニャック」と同様、地名を名乗ることが世界的に認められた焼酎ということです。
米のみを原料として、人吉球磨の地下水で仕込み、人吉球磨で蒸留・瓶詰した物だけが「球磨焼酎」を名乗ることができるのです!!
人吉球磨は「日本でもっとも豊かな隠れ里」と呼ばれ(険しい山地に囲まれた内陸部にあるため「陸の孤島」とも・・・)、寒暖差が激しい盆地ならではの良質な米が豊富にあり、鎌倉時代から明治維新まで実に700年にもわたって領主・相良氏が代々統治した歴史の中で焼酎造り、娯楽など独自の文化が根付き発展してきました。
年貢を納めても米焼酎造りがされていたとかなかなかすごい地域なんです。


少し話が脱線してしまったので戻します。
様々なイベントに参加した中には「ふるさとチョイス大感謝祭」もありました。
そこでトラストバンクの方々と出会うわけですが(この時はこんなに濃度の濃い付き合いを今後していくとは思ってもいないわけで・・・)その時の会話の中で、
「人吉にある日常が全国どこにもない特別なもの。その日常を少しでも感じてもらえるような返礼品をPRできたらいいですね。」
との言葉を頂き、そういえば、里帰りした時の何気ない安心感・解放感。「ふるさと」の包容力なのかなと。東京に出てきて初めて自覚した「故郷」だったように思います。
「日本でもっとも豊かな隠れ里」人吉には全国の皆さんの「ふるさと」になれるようなポテンシャルを秘めていると思っています。温泉、焼酎、モノづくり、人吉に行くまでの風景、地域を形成している人たち・・・。
トラストバンクの方との何気ない会話での気づきによって、人吉に帰ったら人吉を全国へPRする仕事に従事出来たら有難いなと漠然と思い描いたのを覚えています。(実現してしまいました(笑))


2年間離れてみて、もっと人吉球磨地域のことを知ろう!と考えています。
ふるさと納税の担当としても必要なことですし、何より仕事を通じてすごく興味が湧きました。
お礼の品として扱うものについては、自身でもできる限り手に取って、そのものについてしっかりした説明ができるようにしたいと思っています。
HITOYOSHIシャツを愛用する。地元の鍛冶屋での包丁造り体験をする。焼酎を味わう。焼酎の蔵元28蔵すべてに足を運んでみることもやってみたいと思っています。
なるべく公共交通機関を使ってめぐり、道中のことを書き留めてみたいなと。
実は3月末で蔵元が一つ減り27蔵になってしまうのです。
現在の米焼酎28蔵セットは希少なものとなってしまいます。人口減少社会の中にあって仕方がないことではありますがさみしいものです。
▼★本格焼酎「球磨焼酎」★ 全28蔵元(28本)セット
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/43203/213650
また、人吉球磨地域は文化財の宝庫で、地域には30を超える観音堂があり、中でも彼岸の時期に開帳される観音堂めぐり「三十三観音めぐり」は、旅行ツアーも企画されているほど。
各お堂での地元ならではのおもてなしが素晴らしい。ぜひ体験してほしいですし、個人的にもめぐってみようと思います。

このブログを通じて少しでも人吉が気になった方は人吉の情報が詰まった「ひととせ」をご覧いただければ人吉の街巡りをしたくなると思いますよ!
下記アドレスへ請求いただきますと送付いたします。
furusato@hitoyoshi.kumamoto.jp

指宿市から姉妹都市繋がりで受け取ったバトン!次は関門海峡を渡り、山口県山口市の谷口さんへお渡しします!

山口市さんとは、ふるさとチョイスCaféでイベントを共同開催した経緯があり、担当者会議などでも様々な意見交換をさせていただいております。
谷口さんよろしくお願いいたします!
最後まで読んでいただき有難うございました。
▼熊本県人吉市のページ
https://www.furusato-tax.jp/city/product/43203