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ニコニコエール品へのふるさとチョイスの想い
7月22日、『新型コロナウイルスの都内の感染が累計1万人を超えた』と報道されたのと同じ日に、ふるさとチョイスでは、新型コロナウイルスの影響で存続が危ぶまれている日本各地の生産者、事業者を支援するプロジェクト「ニコニコエール品」を開始しました。

これまでふるさとチョイスでは、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、全国小中高校の休校や外出自粛、飲食店などに対する休業要請により甚大な影響を受けた全国の事業者を支援するため、事業者支援プロジェクトを立ち上げたり、ブランド肉や高級フルーツなど日本が誇る食材を生産している各地の生産者を支援するため、JAグループと連携した全国生産者応援キャンペーンを開始したり、ふるさと納税を活用した支援プロジェクトを実施してきました。
そして、それらの活動を通じて、弊社には日々、自治体の職員さんを通じて、そして地域の事業者や生産者の方々から直接、様々な声をいただいていました。
特に、全国の特産品が売れずに在庫として残っているといった問題を日々沢山聞きました。
生産者の方々にとって、売上や利益に影響を与えるだけでなく、在庫を抱えるための保管コストなども膨らんだ結果、 さらなる負担を招いていました。そして、自慢の一次産品を新鮮な状態で提供することが 難しくなり、それらを加工するなど通常とは違う品に変えたり、場合によっては破棄したりせざるを得ない状況に追い込まれていました。
事業者や生産者の方々からしたら忸怩たる思いだったと思います。
そして、それらの状況を聞いて、なんとか支援ができないかと模索し、 開始したのが「ニコニコエール 品」です。
ただ、実は社内でも様々な議論がありました。
このプロジェクトは、地域の事業者、生産者の方々が農林水産省の補助事業を活用することで、寄付者の方々は、期間限定で通常よりも大きい容量、もしくは通常よりも低い寄付金額でお礼の品が手に入ります。
それは、ふるさと納税の制度において、返礼品競争を助長してしまうのではないか、また地域の品の価値(ブランド)を結果的に毀損してしまうのではないか、そういった影響も検討しました。
しかし、目の前で困っている事業者や生産者の方々の支援に繋げることを優先しました。
ふるさとチョイスでは、これまで返礼品競争を助長しないよう独自の掲載基準を設けて地場産業に繋がらない品や過度な返礼になる品は掲載しないように自治体と連携してきました。
また、弊社は「日本各地の特産品を知り、新たな地域の魅力を発見すること」や、「寄付を通じて誰かの応援や支援に繋げること」が、ふるさと納税の意義であり、地域の活性化に役立つものと考えてきました。
そして、事業者や生産者の方々が丹精込めて育てた(作った)返礼品を通じて、全国各地の魅力を伝えることが、寄付者の方々にとっても地域の方々を応援できるきっかけを創ることこそが、ふるさと納税の価値に繋がると信じています。
新型コロナウイルス感染症は、 ほぼすべての人々にあらゆる影響を及ぼしています。
今後、 世の中がどうなるかが不安な状況だからこそ、このプロジェクトを通じて寄付者の方々には「お得」だけでなく、 「誰かのために」 という応援や支援の気持ちを持って寄付をしていただき、生産者が精魂込めて育てた返礼品でちょっと贅沢をしていただき、そして今後も末永く、地域の事業者や生産者の方々を応援いただけると嬉しいです。

▽ニコニコエール品
https://www.furusato-tax.jp/feature/a/niconico-yell
▽コロナウイルス被害に関する支援プロジェクト
https://www.furusato-tax.jp/feature/a/corona-virus_support_index