ふるさとチョイスブログ

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2021
03/11
06_トラストバンクの日常

震災から10年、ふるさとのためにできること

こんにちは。インターン生の佐々木です。

今日で東日本大震災から10年が経ちます。

私は岩手生まれで、祖父母や親戚は現在も岩手に住んでいます。

震災当初、私はもう岩手に住んでいませんでしたが、

「岩手にいる大切な人たちと連絡がとれない恐怖」を味わいました。

あれから10年。

あの震災が起きた日に、みなさんは今、何を想いますか?

このブログでは、2017年にふるさとチョイスが制作した、1本の動画をご紹介します。

震災前よりも魅力ある街へ ~新しい陸前高田をつくる人たち~

この動画では、陸前高田市で、震災前に戻すのではなく、新しい街へ、新しい未来へ進もうとする人々にクローズアップし、彼らの活躍の場の1つである、“ふるさと納税”にまつわるストーリーをご紹介します。

岩手県陸前高田市 「ドリームプロジェクト」

2011年3月11日。

東日本大震災に多大なの被害を受けた陸前高田市は、ふるさと納税の受け付けも、一度休止せざるを得ませんでした。

2015年からふるさと納税の受付を再開する際、 陸前高田市では新しい取り組みとして、お礼の品の梱包作業は障がいをもつ人々に、集荷業務は地元の高齢者の方々に行ってもらう「ドリームプロジェクト」を開始しました。

「来年から新しい仕事を任される」

アスペルガー症候群の川原さんは、丁寧な仕事ぶりが認められ正社員に。

「川原くんがいないと陸前高田市のふるさと納税は回らない」。

責任ある仕事を任された川原さんの目は、キラキラと輝いていました。

「働くことはいろんなことを幸せにすること」

さらにこのプロジェクトでは、高齢の方にも仕事を担ってもらっているのだそう。

定年退職をした後、ふるさと納税の返礼品の集荷作業を行う村上さん。

「働くことはいろんなことを幸せにすること」と照れつつ嬉しそうに話す姿が印象的でした。

「笑顔は増えたけどみんな想いは背負っている」

このプロジェクトを手がけた市の職員の村上さんは、こう話します。

「我々市民は、震災が起きてどん底まで落ち、絶望を感じた。

しかし乗り越えられたのは、全国からたくさんの支援を受けたから。

今度は私たちが恩返しする番」。

「元の生活に戻りたい、戻りたいと思っていた。

でも戻ることはもうない。それを受け入れて生きていくしかない。

笑顔は増えたけど、そういう想いはみんな背負っている」。

「震災ですべてを失ったわけではない」

牡蠣漁師の藤田さんは、ドリームプロジェクトの返礼品を出荷する生産者の1人です。

「震災で漁師は29人から10人に減った。

しかし失ったものだけではない。

津波の影響で海底が綺麗になり、大きい牡蠣が震災前より取れるようになった。

千年に1度の津波で、千年前の海に戻ったのではないか」。

「東京の人からふるさと納税のお礼がきた。

こんなに大きい牡蠣は初めてです、と。

お礼がくるなんて初めてで、みんなで手紙を回し読みした」。

震災からまだ10年、もう10年

震災から一歩一歩進み出している陸前高田の人たち。

ふるさと納税だけで震災の傷を癒すことはできないかもしれません。

でも、寄付という形で想いは届けられる。

それが町の人たちの支えになることはきっとできる。そう思います。

震災からまだ10年、もう10年。

震災に対して思うことはそれぞれ皆さん違うでしょう。

でも、1つだけ言えることがあります。

東北の人たちは着実に前を向いているということです。

この動画に出てきた人たちは、計り知れないような苦労をし、

そしてこれからも経ち向かなければいけない壁がたくさんあるのだと思います。

それでも、なんとか踏ん張って前を向こうとしている人たちがいる。

そんな事実に、同じ岩手県民として胸がじんわり熱くなりました。

震災から10年、みなさんは何を想いますか?

【地域商社】人も経済も元気にする陸前高田市「ドリームプロジェクト」の挑戦
https://www.furusato-tax.jp/feature/a/katsuryoku_column-vol12

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