05/06
山形県天童市・江戸時代から続く伝統工芸を守る新たな一手とは
こんにちは!
インターン生の佐々木です。
今回は、ふるさとチョイスが手掛けるメディア「CHOICEEDS(チョイシーズ)」のドキュメンタリーについてご紹介します!
ふるさと納税がつなぐ、地域の物語

「CHOICEEDS(チョイシーズ)」 とは?
ふるさと納税を通して芽生えた希望の種を全国に広げるメディアです。
ふるさと納税による地域活性化の取り組みを、心温まるドキュメンタリーとして発信しています。
CHOICEEDS では、各地域に集まった寄付金の活用方法や、ふるさと納税によって起こった街や人の変化の事例を「災害支援」「街づくり」「伝統工芸」「一次産業」「いのち」「こども」「観光」の7つのテーマに分けて紹介しています。
今回ご紹介する動画の舞台は山形県天童市。
江戸時代から続く伝統工芸品「将棋駒」を作る職人さんたちのお話です。
↓動画の視聴はこちらから(再生時間:7分50秒)↓
※この動画は、2017年に制作しており、2021年現在、地域の現状と異なったり、情報が古い場合がございます。しかし、ふるさと納税がきっかけで実際におこった地域の変化を是非知ってもらいたい!との想いから、改めてご紹介をさせていただきますので、ご了承いただけますと幸いです。
ここからは、天童市のストーリーをダイジェストでご紹介します。
天童市のシンボル”将棋駒”

山形県天童市。
江戸時代から続く将棋駒の産地として知られています。
生産量は日本一でシェアは90%以上にものぼるのだとか。

そして、 天童のシンボルを守る職人さんたち。
木地を美しくそろえる技。
文字を刃物で表現する技。
漆をコントロールする熟練の技 。
プロの公式タイトル戦にも使われる駒は、長年職人さんの手で作られてきました。
機械化の波が伝統工芸を襲う

しかし近年、機械化が進み安価な彫駒作りが台頭。
職人さんの数は減少し、天童の将棋駒産業は後継者問題に直面しています。

数少ない次世代の駒職人である桜井淘水さんも頭を悩ませます。
天童市を伝統工芸品の産地としてどう残していくか。
市全体の大きな問題となっているのです。
ふるさと納税が天童と全国をむすぶ

そこで、平成26年から天童市はふるさと納税のお礼の品として将棋駒のセットを用意。
さらに、職人さんがつくる将棋駒のストラップのプレゼントも始めました。
(ふるさと納税制度の改正により、現在はストラップのプレゼントは行っていません。)

おまけのストラップは、名前を入れたことで人気に。
名前を入れてもらうことで寄付の記念になる。
そして、天童市の伝統工芸を直接支援できる。
ふるさと納税が、職人さんたちと寄付者をつながるきっかけとなりました。
職人さんたちにも変化が

そして、職人さんたちにも変化が生まれはじめました。
「天童市を背負ってる気持ちで作るようになった」
「受注が増えて休みなしで働くようになった。嬉しい悲鳴をあげてる」
「ふるさと納税がきっかけで、手掘りじゃないといりませんという人がでてきた」

お礼の品を始める前の将棋駒の産業規模は1.2億円。
お礼の品を始めた平成27年には3億円にまでのぼり、ピーク時に近づいてきました。
将棋の街に未来への一手を

そして、後継者の育成活動も活発に。
将棋駒協同組合と天童市が協力し、後継者育成講座を開始しました。
受講者数はふるさと納税の影響もあって増加中。
次の世代に向けて、天童市は動き出しているのです。
江戸時代から続く伝統工芸品であり、
天童市のシンボルでもある将棋駒。
それを作る職人さんの手。
なくしてはならないものを守るため、天童市はふるさと納税で未来への一手を打ち始めました。

▼ふるさとチョイスで芽生えた地域活性化ストーリー「CHOICEEDS」
https://www.furusato-tax.jp/choiceeds/
▼山形県天童市のページ
https://www.furusato-tax.jp/city/product/06210
▼天童市の将棋特集ページ
https://www.furusato-tax.jp/feature/detail/06210/6867?city-product_original